血圧とは
血圧とは、心臓から全身に送り出された血液が血管を通る際の圧力 を指します。血液は心臓のポンプ作用によって全身の血管に押し出されていきます。血圧には以下の2種類があります。
- 収縮期血圧(最高血圧):心臓が収縮し、全身に血液を送り出すときの圧力。「上の血圧」とも呼ばれます。
- 拡張期血圧(最低血圧):心臓が拡張し、全身から血液を受け取るときの圧力。「下の血圧」とも呼ばれます。
高血圧症とは
高血圧症 とは、血液が血管内を流れる際に、血管の壁に過剰な圧力がかかる状態を指します。
血圧の分類 | 最高血圧(mmHg) | 最低血圧(mmHg) |
正常血圧 | 120以下 | 80以下 |
高血圧 | 140以上 | 90以上 |
高血圧は 成人だけでなく、子供にも発生する可能性 があります。子供の場合、先天的な異常や肥満、運動不足 などが原因となることがあります。
高血圧症の原因
1. 遺伝的要因
- 家族に高血圧の人がいる場合、自身も高血圧になりやすい
2. 生活習慣の乱れ
- 塩分の過剰摂取(漬物、インスタント食品、加工食品の摂りすぎ)
- 過度な飲酒(アルコールは血圧を上昇させる)
- 肥満(内臓脂肪が増えると血管に負担がかかる)
- 運動不足(血流が悪化し、血圧が上がる)
3. 病気や薬の副作用
- 腎臓疾患や糖尿病、ホルモン異常
- 服薬(ステロイド、抗うつ薬など)の影響
4. 加齢
- 加齢に伴い血管が硬くなり、血圧が上昇しやすくなる
5. ストレス
- 長期的なストレスが交感神経を活発にし、血圧を上昇させる
高血圧の予防と治療
1. バランスの取れた食生活
- 塩分摂取を控える(漬物を減らす、麺類の汁を残す、減塩調味料を使用)
- 野菜や果物を積極的に摂る
- よく噛んで食べることで満腹感を得る
2. 適度な運動
- 有酸素運動(ウォーキング・ジョギング) を週3~4回30分以上行う
- 強度の高い運動ではなく、長期間継続できる運動を選択
- すでに高血圧の方は、医師と相談のうえ運動を実施
3. 禁煙
- 喫煙は血管を収縮させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める
- 禁煙することで血圧の改善が期待できる
4. ストレスコントロール
- 趣味や運動、瞑想などを取り入れ、ストレスを緩和する
5. 医師の指導による薬物療法
- 重度の高血圧の場合、降圧薬の使用が必要になることがある
生活習慣病と高血圧
高血圧は 生活習慣病のひとつ であり、日本人の死亡原因の上位を占める 心臓病や脳卒中 と深い関係があります。
生活習慣病は、食事・運動・睡眠・喫煙・飲酒などの生活習慣が原因 で発症するため、日頃から健康的な習慣を意識することが大切です。
特に、
- 塩分の取りすぎを防ぐ
- 適度な運動を続ける
- 禁煙・節酒を心がける
- ストレスを適切に管理する
これらを意識することで、高血圧のリスクを大幅に下げることが可能です。
まとめ
血圧は、心臓が血液を全身に送り出す際に血管へかかる圧力で、収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)に分かれます。高血圧症とは血管に過剰な圧力がかかる状態で、放置すると心臓病や脳卒中などのリスクが高まります。
主な原因は、遺伝、塩分過多や肥満などの生活習慣、加齢、ストレスなどが挙げられます。予防・改善のためには、塩分を控えた食事、適度な運動、禁煙・節酒、ストレス管理が重要です。重度の場合は、医師の指導のもと薬物療法が必要になることもあります。日々の生活習慣を見直すことで、高血圧を防ぎ、健康を維持しましょう。
FAQ
よくあるご質問
- Q
- どのような検査や診断を行っていますか?
- A
- 当院では、耳鼻咽喉科・内科・皮膚科領域の検査や診断方法を提供しています。
- Q
- 花粉症で毎年悩まされています。どうしたら症状が軽減されますか?
- A
- 症状が出てから治療を開始するよりも、花粉が飛ぶ前から薬を予防的に内服すると効果がいいとされ奨励されています。また、通年での治療になりますが、「舌下免疫療法」で症状の改善が期待できます。
- Q
- 自分(親)が受診したいのですが、その間子供の面倒を見てもらえますか?
- A
- 短時間であればスタッフが見ますので遠慮せずご相談ください。ただし処置や検査などで時間がかかると予想される場合や、お子さんが騒いだりしてスタッフが面倒をみれない場合は事故防止のため、他の病院で診察をお願いしたり、もしくはお子さんを他の方に預かっていただき、再度改めてご本人だけで来院をお願いすることもありますのでご了承ください。
- Q
- 予約は必要ですか?
- A
- お電話または予約システムよりご予約下さい。