熱傷(やけど)とは?
熱傷の概要
熱傷(やけど)は、火や熱湯、蒸気、化学物質、電気などによって皮膚や組織が損傷する状態です。熱傷の程度によって治療方法が異なり、重症度に応じた適切な対応が重要です。
熱傷の分類と症状
- 1度熱傷(軽度)
- 皮膚が赤くなる(紅斑)
- ヒリヒリとした痛みがある
- 水ぶくれはできない
- 例:軽い日焼け
- 2度熱傷(中等度)
- 水ぶくれ(水疱)ができる
- 強い痛みを伴う
- 表皮の深部まで損傷する
- 適切な治療をしないと瘢痕(傷跡)になる可能性あり
- 3度熱傷(重度)
- 皮膚が白や黒に変色する
- 痛みを感じにくくなる(神経が損傷)
- 皮膚の全層が損傷し、移植が必要になる場合もある
熱傷の原因
主な原因
- 熱湯や油によるやけど(調理中の事故)
- 火炎によるやけど(火事やキャンプでの事故)
- 化学物質によるやけど(酸やアルカリ性の液体による損傷)
- 電気やけど(電流が体を通ることで発生)
- 放射線によるやけど(過度の日焼けや放射線治療)
熱傷の治療方法
1. 応急処置(やけど直後の対応)
- すぐに冷やす
- 15〜30分間、流水で患部を冷やす
- 氷や氷水は使用しない(組織を損傷する可能性がある)
- 清潔なガーゼで覆う
- 水ぶくれを破らないよう注意する
- 消毒薬は使用せず、冷却後に医療機関を受診
2. 薬物療法
- 外用薬の使用(炎症を抑えるための軟膏)
- 抗生物質の塗布(感染予防のため)
- 痛み止めの服用(鎮痛剤で痛みを軽減)
3. 重症熱傷の治療
- 医療機関での処置が必要(特に広範囲のやけどや3度熱傷)
- 皮膚移植手術(重度の熱傷では皮膚の再生が困難な場合に実施)
熱傷の予防策
1. 家庭内での予防
- 調理中の油や熱湯の取り扱いに注意する
- 小さな子どもがいる場合は、ストーブやアイロンに手が届かないようにする
2. 化学薬品や電気の管理
- 強い酸性・アルカリ性の薬品を取り扱う際は手袋を着用する
- 電気製品のコードが破損していないか定期的に確認する
3. 日常生活での注意
- 長時間直射日光を浴びる際は、日焼け止めを使用する
- キャンプや焚き火では火の取り扱いに十分注意する
まとめ
- 熱傷(やけど)は、熱湯、火炎、化学物質、電気などが原因で皮膚が損傷する状態
- 軽度から重度まで3段階に分類され、症状によって適切な治療が必要
- 応急処置として、すぐに流水で冷やし、清潔なガーゼで保護することが重要
- 重症熱傷の場合は速やかに医療機関を受診する
- 予防策として、家庭や職場での火や熱の取り扱いに注意し、安全管理を徹底することが大切
やけどの症状が重い場合は自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。
FAQ
よくあるご質問
- Q
- どのような検査や診断を行っていますか?
- A
- 当院では、耳鼻咽喉科・内科・皮膚科領域の検査や診断方法を提供しています。
- Q
- 花粉症で毎年悩まされています。どうしたら症状が軽減されますか?
- A
- 症状が出てから治療を開始するよりも、花粉が飛ぶ前から薬を予防的に内服すると効果がいいとされ奨励されています。また、通年での治療になりますが、「舌下免疫療法」で症状の改善が期待できます。
- Q
- 自分(親)が受診したいのですが、その間子供の面倒を見てもらえますか?
- A
- 短時間であればスタッフが見ますので遠慮せずご相談ください。ただし処置や検査などで時間がかかると予想される場合や、お子さんが騒いだりしてスタッフが面倒をみれない場合は事故防止のため、他の病院で診察をお願いしたり、もしくはお子さんを他の方に預かっていただき、再度改めてご本人だけで来院をお願いすることもありますのでご了承ください。
- Q
- 予約は必要ですか?
- A
- お電話または予約システムよりご予約下さい。